初等教育に求められる民族共生の視点

2022/3/1 ゼミ有志で「ウポポイ」に出かけた。ご存知の通り、広い敷地に施設が点在し、すべてのプログラムが同時並行で展開されるため、1日で全ての体験は難しい。今回は、小学生が修学旅行や社会科見学で訪れることを想定し、工程を含めた事前調査という前提とした。

はじめに、民族博物館をじっくり堪能…随所にある、メディア、映像教材を視聴しながら、展示にある文字情報を読み取っていく流れは大人でも2時間を要した。展示内容は専門的であり、全てを理解するにはかなりの予備知識が必要である。

次に伝統家屋(チセ)の集落を見学し、伝統的暮らしや道具の説明を受けた。刺繍や木彫の工房ではスタッフに質問しながら工程を間近に見ることができた。

最後に博物館に戻り、シアターでアイヌ遺産の貴重性に関する映像を視聴し、ウポポイをあとにした。

小学生を対象に民族共生の視点から学習をプログラムする上で、教師側には専門的理解が求められる。次年度ゼミでは、「何を学べたか」と実感を伴う企画を新4年生が考えて、新3年生を引率してみることも良いと話し合った。(小杉ゼミ)