「保育内容(表現)」を学ぶための基礎資料

(「幼稚園教育要領からの抜粋」〜ただし文字の大きさ、書体、色は山崎による)

 

感性と表現に関する領域「表現」

 

感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,

豊かな感性や表現する力を養い,創造性を豊かにする。

 

 

1 ねらい

 (1) いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。

    (2) 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。 

 (3) 生活の中でイメージを豊かにし,様々な表現を楽しむ。 

 

2 内 容

 

 (1)  生活の中で様々な音,形,色,手触り,動きなどに気付いたり, 感じたりするなどして楽しむ。

 

 (2)  生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ,イメージを豊 かにする。 

 

 (3)  様々な出来事の中で,感動したことを伝え合う楽しさを味わう。

 

 (4)  感じたこと,考えたことなどを音や動きなどで表現したり,自由にかいたり,つくったりなどする。

 

 (5) いろいろな素材に親しみ,工夫して遊ぶ。 

 

 (6)  音楽に親しみ,歌を歌ったり,簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう。

 

 (7)  かいたり,つくったりすることを楽しみ,遊びに使ったり,飾ったりなどする。

 

  (8) 自分のイメージを動きや言葉などで表現したり,演じて遊んだりするなどの楽しさを味わう。 

 

 2 内容の取扱い

 

 (1) 豊かな感性は,身近な環境と十分に関わる中で美しいもの,優れたもの,心を動かす出来事などに出会い,そこから得た感動を他の幼児や教師と共有し,様々に表現することなどを通して養われるようにすること。

その際,風の音や雨の音,身近にある草や花の形や色など自然の中にある音,形,色などに気付くようにすること。

 

 (2) 幼児の自己表現は素朴な形で行われることが多いので,教師はそのような表現を受容し,幼児自身の表現しようとする意欲を受け止めて,幼児が生活の中で幼児らしい様々な表現を楽しむことができるようにすること。

 

(3) 生活経験や発達に応じ,自ら様々な表現を楽しみ,表現する意欲を十分に発揮させることができるように,遊具や用具などを整えたり,様々な素材や表現の仕方に親しんだり,他の幼児の表現に触れられるよう配慮したりし,表現する過程を大切にして自己表現を楽しめるように工夫すること。