毎年恒例の3・4年合同のゼミ研修を、2017年12月に実施しました。
今年は稚内市立声問小学校を中心として、稚内市教育委員会、稚内北星学園大学の訪問が目的です。
声問小学校では、児童の皆さんと体育館で対面をしたのですが、自己紹介で学生が代わる都度、児童の皆さんは元気よく挨拶を返してくれ、とても清々しい印象です。その後、1・2年、3・4年、5・6年の複式授業を参観いたしました。児童の皆さんがしっかり勉強に取り組んでいたことと担任の先生の授業展開のすばらしさに圧倒された次第です。昼休みには給食や清掃を共にし、体育館で鬼ごっこをして汗を流したのも子供が好きなゼミ生にとって嬉しいひとときでした。
また、校長先生と教頭先生からご講話を賜り、担任の先生たちからは複式授業のことや教員としてのお考えなどを伺って、教職を目指すゼミ学生は大きな刺激を受けました。
声問小学校の校長先生をはじめ、先生方、児童の皆さんには、有意義で楽しい時間を過ごさせていただきましたこと感謝いたしております。
稚内市教育委員会の訪問では、教育長様から稚内市の教育についてお話を伺いました。学校と地域のつながりをとても大切にされている点が強く心に残っております。
稚内北星学園大学の訪問では、数学教育のご専門である澁谷久教授の特別講義を受講いたしました。児童を授業に引きつけるための方法をいくつか体験させていただきましたが
ビリヤードの道具である“キュー(cue)”に因み、授業時の導入方法を“キュー”と呼ぶのは、澁谷教授の豊かな発想の表れであるように感じました。
ノシャップ岬、寒流水族館、防波堤ドームなど稚内市の特徴的な場所を訪問したことも、北海道の一つを知るよい学習になりました。これらの体験は、学生が将来小学校教員になったときの“ひきだし”の多さにつながることでしょう。
ご親切にご対応くださった稚内市の皆様に心より感謝を申しあげます。
(文責:佐々木 邦子)