鑑賞教育とアートカードゲーム

 近年、図画工作の授業で取り組まれるようになってきた「アートカードゲーム」の意義や価値について学ぶために実際に、体験を通して学びました。

以下は、学生の「ふりかえり」です。

 一部、紹介します。子供の側からしっかりと考察を加えています。

 

「色々な人と交流ができて楽しかったです。誰が描いたのかわからない絵でも、「なんかいい!」がたくさん感じ取れました。また授業の中で突然班が変わっても、皆で雰囲気よく行えたことがうれしくもあり、楽しくもありました。学級経営をする時もこのようにみんなで楽しくなれる位の認め合いが行えるようになれば良いなと思います。アートカードはそうなるための良いきっかけでにもなると思います。」 

「色・形・イメージ。最後にみんなが選んだ作品はそれぞれ違いましたが、「ああいいね!』とみんなで言いあえたのが良かったです。共通事項と聞くと少し固い感じもしますが、楽しいことを通して触れられ実際に体験できてよかったです。! 楽しみながら学ぶ、認め合いながら学ぶ、たくさん取り入れていきたいなと思いました。」

 

 「いろいろ作品を見て考えて想像力が広がった気がしました。きれいだと思うような絵もあれば、意味のわからないでもあってその感覚を人と共有することで、新たな考え方、感じ方を見つける良いきっかけとなりました。他人と自分との感じ方や想像することの違いを上手に活用することで一人ひとりの能力を何倍にも成長させることができると思いました。また、いろいろな絵を見て、自分も何か描いてみたいと思いました。」

 

 

「私は日常生活でも、これまで受けてきた図工・美術の授業でのも鑑賞の機会がとても少なかったのでそもそも見たことのある作品が少なかったです。このカードは遊びの感覚の延長線上に学びがあるので、取り組みやすい上、自然に芸術に慣れ親しむことができると思います。実践する学年や年齢により遊びを指定したり、提案したり、子供自身で遊びやルールを決めたりすると遊びや学びが広がったり、深まったりすると思いました。自由に授業を組み立てられるこの教材はぜひ使ってみたいし自分自身ももっと遊びたいと思います。北海道版のアートカード(現在道立の美術館等が協力して製作中)ができるの楽しみにしています。」

 

  

(山崎正明)