今年度初めて、フィリピンのカオハガン島で多文化理解体験研修が実施されました。1991年に日本人の崎山克彦氏が島全体を買い取り、自然と共生して暮らす「何もなくて豊かな島」として注目されています。この島は国連の定める貧困レベルをさらに下回るのですが、崎山氏により衛生環境や教育、医療などの基本的インフラは整備され、島民は笑顔で幸せに暮らしているそうです。
北翔大学の研修団一行は3日目に島の小学校を訪問しました。全校児童数は約150名、各学年20名程度で、午前中は3年生、午後は4年生のクラスを対象に図工の授業を一緒に行いました。学生と児童とのコミュニケーションは英語と覚えたてのビサヤ語ですが、絵を描いたり、身ぶり手ぶりで通じ合えたようです。事前に準備していた授業計画通りに進行し、こちらから持って行ったクレヨンは子供たちに大好評で、思い思いに楽しんで描いていました。
また、1日ホームステイで「持続可能な」生活を体験したり、熱帯珊瑚礁保護や海洋環境・海洋生物保護など地球環境保護活動を学んだりと、非常に中身の濃い充実した研修を終えて帰国しました。
(エクステンションセンター(国際交流) 戸ノ崎 聖子)
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