先日2月10日に開催された卒業演奏会のゲネプロの模様です。本番前というのにステージ床に、こっ、こんなにゴミがっ!!
よく見ると、すべてテープに何やらマジックで書かれています。
「Tp4」「Tb4」・・・・「トランペット4重奏」、「トロンボーン4重奏」・・・これは場見りテープでした!「場見る」とは、ステージでの奏者の立ち位置や譜面台、ピアノの位置をテープで目印に記録していくこと。
ステージマネージャーの指示のもと、スタッフの学生はステージ転換の暗転の中で、この場見りテープを頼りに、すばやく、しかもスマートな動作で配置してゆきます。失敗の許されない重要な作業です。
みるみる変化するステージは、それ自体がショ―のようです。本番では、この仕事を演奏する卒業生自らと音楽コースの後輩の力を借りて行います。
それにしても2日間公演でソロとアンサンブルの合計23ステージ。場見りテープはスゴイ数です。これらを、照明を落としたステージ上で瞬時に見分ける力に感心します。
この他にも、照明、アナウンス、受付・・・・コンサートの裏にはさまざまな仕事があり、すべてに共通するのは“おもてなしの心”です。ひとつの音楽会を成功させることで、企画力・コミュニケーション力・行動力など、どんな仕事にも求められる“人間力”が自然に培われます。そのためもあり、音楽コースでは1年生から学内外でのコンサート活動を大いに奨励しています。
(鈴木しおり)